スタールビー(Star Ruby)

ルビーは見るも鮮やかな紅(くれない)色で色石の世界に君臨します。
そのルビーの中に時折り宿す六方スターは、しかし、とても秘めやかで可憐な6条のシルキーライン。
ジュエリーとして身に付ける貴方にだけ、とっておきの美しさを演じて見せます。
粋な宝石スタールビーが、特に通(つう)好みの人々に愛される理由です。

スタールビーダイヤモンドプラチナリング


R-2.500ct D-0.130ct
スタールビーダイヤモンドプラチナリング
S-3.390ct D-0.690ct

スタールビーのジェムメッセージ

宝石の女王ルビーに、今一つ華を添えるのがスタールビーです。
本来宝石の美しさは、その色みとキズのない透明性と云われますが、時としてその例外が出現します。石内部の内包物や結晶構造が、図らずも演出する様々な美的光学効果です。
そしてルビー特有の内包物(シルクインクルージョン)が織り成すスタールビーこそ、その代表格であり、ルビーの更なる魅力に他なりません。

ルビーに限らずコランダム宝石に付き物の酸化チタン(ルチル)という内包物――乳白色・絹の糸束状に石内結晶することから名付けられたその「シルクインクルージョン」が、カボション研磨されたルビーのフェイスから六方星型に映り出る――それがスタールビーです。
そのシルク状の内包物が、「三方晶系」鉱物コランダムの3本の結晶軸に沿って石内晶出した時にのみ、6本のスターが誕生します(多くの場合シルク内包物は極めて不規則)。
一般にファセットカットされることの多いルビーが、この時だけ半球形にカボション研磨されるのは、石の奥に潜む”六方星”をそのレンズ効果によって正面に引き出すためです。
余談ですが、六方星がダブルで出て来る”ツインスター”ルビーの超変り種(双晶結晶のルビー)も、現実にあり得るのです。

内包物ルチルが演出するスター効果(アステリズム)は、しかし、ルビーに於いてはとてもデリケートなものです。
同じ仲間のスターサファイアとは事情が違って、スターの出方が強ければ強いほど透明度は損なわれ色も鮮やかさを欠き、逆に鮮やかさと透明度を優先すればスターは弱くなる・・・。
含有するルチルの量が左右する、その悩ましい判断の見極めが、まさにスタールビー選びのポイントになります。
――良質のスタールビーは、ペンライトでそっと光を当て、眼の前に映し出される「スター」をひとり密かに愛でて下さい。
凛としたその細く控えめな美しさこそが、スタールビーの”プライベート”な楽しみ方といえます。


SOLD OUT
スタールビーダイヤモンドプラチナリング1
R-3.300ct D-0.410ct

歴史の中のスタールビー

「シルクインクルージョンは、どこまでも赤色を妨げる厄介者」と考えていたルビーの研磨師たちは、一体いつ頃この宝石をカボションカットしたその中に、輝く”星”を発見したのでしょう? 
ルビーのような透明石はファセットカットして、反射や屈折が演出する光のモザイク効果等を楽しませ、一方不透明石はカボション(半球形)にカットして、石の色合いや質感を表現します。
そのカボション技法を透明石ルビー研磨に用いた時、よもや石自体が「レンズ効果」(上述)を発揮して星を映し出すとは誰も気付きませんでした。
ルビーやサファイアが商業的に研磨され始めたのは、ファセット研磨法が確立した15世紀後半(ルネサンス期)頃ですが、カボションルビーに6条スターを発見したのは、実に20世紀に入ってからです。
熱心なインドの研磨師がその”第一発見者”という訳で、「インド・スタールビー」がこの宝石のデビュー名となりました。

スタールビーのトリビアから

宝石名「スタールビーStar Ruby」とは、云うまでもなく英語圏諸国及び我が日本での呼称です。
ではジュエリー先進国のヨーロッパ諸国では何と呼ばれているかご存知でしょうか?
主要国の呼称は以下の通りです。

フランス Rubis Etoile リュビ・エトワール
イタリア Rubino Asteria ルビーノ・アステリア
ドイツ Stern Rubin シュテルン・ルビン
スペイン Rubi Asteria ルビ・アステリア
最良質ルビーの産地・地元ミャンマー Pa Ta Mya Gaw Kyo  パタメァ ゴウキョウ
(協力 ミャンマー大使館)


S-0.740ct D-0.350ct

SOLD OUT

スタールビーの履歴書

鉱物名

コランダムCorundam

和名

紅玉 (こうぎょく)

組成

酸化アルミニウムAl2O3 + 遷移元素クロムCr

硬度

9

比重

4.00

屈折率

1.762~1.770

複屈折

0.008

結婚石

40年記念石

誕生石

7月

曜日石

火曜

占星石

7/23-8/22

国の石

タイ ミャンマー

その他

「午後5時の宝石」